Google form を活用した費用対効果の高い調査運用について

つい何年か前までWEB調査のメリットというものがあまり感じられず
弊社では積極的な提案をしておりませんでした。

今回は「なぜ 積極的な提案をしなかったか」と
「Google form の調査であれば課題が解決するのか」をご紹介させていただきます。

■なぜ WEB調査に関して積極的な提案をしなかったか

理由としましては下記のような内容が挙げられます。
①回答者ストレスが用紙調査と比べ高い
②製作コストが高い
③社内のメンテナンスコストが高い

高い、高いばかりとなりましたが下記に説明を列記させていただきます。

①回答者ストレスが用紙調査と比べ高い

これは重要な問題でした。
設問の多さに比例して回答者の離脱が多くなります。
これらを防ぐために一時的にサーバーでクッキー情報などを残し
途中から再開させる、なども対応しておりましたが
そういった細かいケアを積み重ねると②の問題に影響します。

※昨今のリモートワーク増加により回答者自身が「WEB調査に馴れた」こともあり
いっときほどのストレス感は低下したように思います。
またスマホ対応のアンケートなどは比較的ストレス感がありませんが
用紙調査で100問などの設計はWEBではやめたほうがいいと思います。

②製作コストが高い

・IDとパスワードにて認証をする
・回答者が離脱しても途中から再開できる
・ストレスを感じさせないよう「現在10/20問です」など設問を進めるごとに表示させる
・回答の漏れがある場合にエラーが出るようにする

など細かい配慮をすればするほど製作コストが増加し
単年度1回の調査に掛ける費用対効果が感じられないことが多くありました。
例:調査票の設計、サーバーの運用、仮ドメインの取得など最安値でも20~30万円
  要望にお応えしたフルオーダー100万円を超えるケースも。

もちろん上記ケアができるアンケート制作用の基礎プログラムなどを弊社でも有しており
それらを応用して案件に対応することで提案費用の抑制を努力しておりましたが
調査によって設問の構造などが異なるため依頼元と数回のやり取りを重ねるだけでも負担が多く
③の問題に影響します。

③社内のメンテナンスコストが高い

WEB上のシステムは日進月歩で便利さを追求しており
それらの速度に合わせるには社内のシステム担当者のスキルレベルを
時代に合わせられるよう教育と技術研鑽を実務の合間にしていただく必要がありました。
これらの負担(コスト)は巡り巡って依頼元に費用としてご負担いただくことになり
抜本的な費用削減に至りませんでした。

同時に日々セキュリティリスクに対するケアの留意事項なども増加しており
これらの対応をし続ける、万が一のケースに責任を負うリスクなどを考えると
自前で積極的に運用することの是非に自問しておりました。

以上の理由から研究者目線で追求すればするほど費用が増加し
費用対効果の折り合いがつかない事例が多いと判断し、積極的な提案をしてきませんでした。
(もちろん対応してこなかったという訳ではありません)

■なぜ Google form の調査であれば課題が解決するのか

前置きが長くなりましたが本題です。

下記リンク先のDEMOを確認ください。
https://forms.gle/dRapp3NS2h59i5yJ8
適当に回答をしていただけると嬉しいです。

制作時間は5分ほどでした。
当方からの制作費も集計など全体の分析も応じた場合には無償で作成する場合があります。
※実際には細かい校正の応酬があるため「30,000円程度~」対応しております。

便利な点を下記に列記します。
・単回答(SA)、複数回答(MA)、数値入力、単節程度の記述、長文などの選択が可能で
基本的な調査設計は全て可能

・編集権限を双方で有することで依頼元本人による微修正も可能(その際は当方にてバックアップを保管)

・編集権限がある場合、回答結果をサマリでWEB上から確認ができる
※但し編集権限を有したリンクを誤って頒布した場合、調査が破綻します。

また弊社としては、基本的にGoogleにてサービスを運用しているため
あくまで当方は「form制作を代行する」範囲に留めることが可能となり
メンテナンスやセキュリティに関するリスクを考慮した費用設定をすることがなく
安価に提案が可能となり、研究や調査に必要な「予算」をより必要なところに充当いただけるよう提案ができるようになりました。

その他「Microsoft Forms」などのシステムも充実しており
主に大企業のES調査などは社内にて担当の方が設計され、
当方にて「質問側の意図を汲んだ聞き方」「分析に妥当な聞き方」などを重点的に支援するなど
分業(低コスト提案)が可能となりました。

■ナレッジデータサービスだから提案できること

弊社の場合「情報の収集方法」に拘りがありません。
それでは用紙調査入力もWEB調査の収集も音声によるヒアリングも対応ができるからです。
また結果の分析に重きをおいているため「収集方法に余計なコストを掛けない」提案を積極的にしております。
上記視点はそういった観点からの意見ですのでWEB調査を主戦場とされる企業などとは見解が異なると考えております。

■Google formで注意すべき事項

良いことばかりを列記しましたが
下記のようなケースは従来通りしっかりとフルオーダーでの制作を提案する場合がありますので
諸条件に応じて検討ください。

・決められた回答者に限定的に答えてほしい
→回答用リンクを指定のメールアドレスにのみ送る、などで可能ですが
「リンクを知る者」であれば誰でも答えられるため、完全な担保が難しいです。

・ワードの用紙調査用レイアウトを忠実に再現してほしい
→簡易調査のためこういった処理は限界があります。が画像を入れる、動画を配置するなど自由度が高いため
できうる限りの工夫はサポートさせていただきます。

・長期的、継続的な調査を行いたい
→結果的には達成される場合がありますが、あくまで「無償のサービス」であるため
google側にて急遽サービスを停止する場合などが想定されます。
弊社ではあくまで「作成を代行する」ため、このようなケースのケアができない点、ご留意ください。

もちろん「このようなケースは費用を抑えて実施が可能か?」などお気軽にお問い合わせください。