調査票の実施手順と作り方のコツ|良い例・悪い例の例文つきで説明

調査票の設計は、調査結果の質を左右する重要な要素です。 以下では、調査票を効果的に設計するための8つのステップを踏むのがおすすめです。

1. 調査目的の明確化

はじめに、調査目的を明確にすることが重要です。 何を明らかにしたいのか、どのようなデータが必要なのかを明確にすることで、必要な質問項目や設問形式、実施対象者を検討することができます。

  • 調査の背景を明確にする
  • 調査で何を明らかにしたいのかを具体的にする
  • 調査結果をどのように活用したいのかを明確にする

2. 調査対象・サンプル数の決定

次に、調査対象となるターゲット層を決め、必要なサンプル数を算出します。ターゲット層は、年齢、性別、居住地域、職業など、調査目的によって異なります。サンプル数は、統計的に必要な精度を担保できる数であることが重要です。


3. 設問項目の作成

調査目的を踏まえ、必要な質問項目を作成します。質問項目は、具体的でわかりやすく、かつ回答しやすいものであることが重要です。

そこで、アンケート入力作業の経験を活かし、こんなアンケートだったら、見やすい!わかりやすい!入力しやすい!といった作成方法を例文を使いまとめています。下記はその一覧となります。ご参考にしてください。

【設問文について】

1.設問ごとに番号を付与する

2.誘導や偏りのない設問にする

3.主語を入れる

4.分かりやすく具体的な言葉にする
【選択肢について】

1.選択数を明記する

2.「以上」や「未満」を使用する

3.幅広く選択肢を作る

4.選択肢の字間を適切に

5.選択肢にも番号を付与

6.選択肢番号を算用数字に

7.選択肢番号の順番を揃える

8.選択肢番号をカッコ表記

9.「その他」の選択肢を追加

10.項目の尺度を均等に

11.選択の仕方に統一性を持たせる

12.数値化できるものは数値化
【その他】

1.低学年児童向け

2.表形式のアンケートについて

4. 設問形式の決定

設問形式は回答率や回答精度に大きく影響します。適切な形式を選ぶことで、より質の高いデータを収集することができます。


5. 設問の順番

質問項目が決まったら、回答者が回答しやすいように設問の順番を検討します。一般的には、簡単な質問から難しい質問へと順序立て、関連する質問をまとめて配置するなど、論理的な流れを意識することが重要です。

【論理的な流れ】

設問は、論理的に一貫した流れになるように並べましょう。例えば、簡単な設問から難しい設問へ、具体的な設問から抽象的な設問へ、過去に関する設問から現在・未来に関する設問へといった流れが考えられます。

【回答者の心理】

設問は、回答者が答えやすい順番になるように並べましょう。例えば、最初に興味を引く設問を置いたり、後半に重要な設問を置いたりすることで、回答者の集中力を維持することができます。

【調査目的】

調査目的によって、適切な設問順は異なります。例えば、商品に関するアンケートであれば、まず商品の認知度を調査し、その後、利用状況や満足度を調査するといった流れが考えられます。

【ターゲット層】

ターゲット層によって、興味関心や理解度が異なるため、それに合わせた設問順にする必要があります。例えば、専門家向けのアンケートであれば、専門用語を使った設問を前半に置き、一般向けのアンケートであれば、わかりやすい設問を前半に置くといった流れが考えられます。


6. 調査方法の決定

アンケート調査方法は、紙媒体、Web調査、インタビュー調査など、様々な方法があります。調査目的やターゲット層、予算などを考慮して、適切な方法を選択します。


7. 導入部分・挨拶文の作成

調査票の冒頭には、調査の目的や趣旨を説明する導入部分と、回答者への挨拶文を作成します。簡潔でわかりやすい文章を心がけ、回答者に協力を呼びかけるようにしましょう。

【調査の目的を明確に伝える】

調査の目的を簡潔に伝え、回答者がなぜこのアンケートに回答する必要があるのかを理解できるようにしましょう。

【所要時間を伝える】

どのくらいの時間で回答できるのかを事前に伝えておくことで、空いている時間を利用して答えやすくなり、回答率の向上に繋がります。特に、Webアンケートは回答前に分量を把握しづらいので、所要時間や設問数を明記しておくことは大切です。また、質問数は20問以下、回答時間は5~10分以下に抑えることが理想です。

【回答期限を伝える】

一般的に、期限が決まっていない物事は優先順位が下がってしまい、忘れてしまうことがよくあります。回答を意識してもらえるよう、回答期限の日時を明記しましょう。

【個人情報の取り扱いを伝える】

氏名や住所など個人を特定できる情報を集める場合は、個人情報の取扱いに関する記述を設けることが重要です。これは、回答者に対して、個人情報がどのように収集・利用・管理されるのかを明示し、安心して回答してもらうためです。簡潔かつ分かりやすく記載しましょう。


8. テスト調査

実際の調査前に、少人数を対象としたテスト調査を行い、質問内容や設問のわかりやすさを確認します。テスト調査の結果に基づいて、必要に応じて修正を行いましょう。

  • 調査内容の内容が分かりやすく、論理的に構成されているか
  • 質問が明確で、回答しやすい表現になっているか
  • 質問の順番に問題はないか
  • 回答形式に問題はないか
  • 調査票のデザインが見やすく、読みやすい
  • 所要時間が適切であるか
  • 回答者の負担が大きすぎないか
  • 個人情報の取り扱いに関する記述に問題はないか